- 職歴なし・空白期間あり・短期離職歴ありであることは公務員試験に関係ない理由
- 職歴に不安がある人が公務員試験に合格するためにすべきこと
- 職歴に不安がある人が合格しやすい公務員試験
✔裁判所や県庁で様々な職歴を持つ人と
話す機会がありました
「公務員試験は公平!職歴は関係ない!」
そんなことは言われているけど、実際はどうなの?
そんな疑問に対して、元国家公務員&県庁職員の私が経験談をもとに、具体的に解説します。
職歴に不安があっても公務員になれる理由、なるためにすべきこと、なりやすい職種など、詳しく解説しています。
職歴に不安があることで公務員になる道を閉ざす必要はないので、この記事を読んで、絶対に公務員になるための戦略を練りましょう!
今すぐしてほしいこと
時間のある今のうちに次の2つをしておきましょう。
短期離職歴等があったりすると、面接試験の比重が低い試験種を受けたほうが合格できる可能性が高まりますよね。
そうやって公務員になる可能性を高めるためには、まずは基本的な情報をしっておかないといけません。
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目次
【短期離職でもOK】職歴は公務員試験の合否に無関係
公務員試験は公平であり、間口が広いのが良いところ
結論としては、職歴は関係ありません。
職歴なし、短期離職や空白期間ありでも合格可能です。
なぜなら、公務員試験は、書類選考で足切りすることがないからです。
民間みたいに、事前の履歴書で審査して、「はい、さようなら」と言われることはないんです。
そんな不平等な試験をしないために、一次試験の段階では、職務歴に関する資料の提出を求めない自治体も多いですからね。
マーク試験と論文試験のみで判断されます。
一次試験で職歴を書くタイミングなんてありませんでした。
よほど小さな自治体を受験しない限り、職歴で足切りを受けることはありません。
職歴なしの人や短期職歴ありの人でも、公務員試験に合格できるチャンスは確実にあります。
二か所で働いて様々な職歴の人に出会いました
職歴は面接でも関係ありません。
そう言えるのは、今まで公務員として働いてきた経験で職歴なしや短期職歴の人と多く出会ったからです。
二か所で公務員として働きましたが、本当にいろんな職歴を持った人に出会いました。
一か所目の裁判所では、以下のような職歴の人に出会いました。
- 新卒で入社した会社を一か月で辞めて空白期間が二年ある人
- 院に行くのをやめて、大学卒業後空白期間が一年間ある人
- 新卒の就活に全落ちし、一年間空白がある人
- 26歳になって初めて就職した人
裁判所の試験って、一次試験を合格すれば、面接は一回なんです。
一回の面接って何とか頑張れば合格できそうじゃないですか?
次は二ヶ所目の県庁での話です。
二ヶ所目の県庁では、経験者採用枠で受験しました。
経験者採用枠だと社会人経験が豊かな人が合格しそうですよね。
蓋を開けてみると、短期離職歴が多い人も同期で何人かいます。
もちろん、大企業で働いていた人も結構な数いますよ。
でも、離職を何度も繰り返して、最終的に県庁職員になった人も実際にはいるのです。
こんな感じで、職歴が無い人や短期離職歴がある人など職歴に不安がある人でも、公務員になっている人は実際にいます。
信じるか信じないかは本当にあなた次第ですが、私から言わしてみれば、職歴に不安があるからと言って公務員を諦める必要は一切ないです。
探せば、職歴に不安がある人でも公務員になっている人は結構いますよ!
公務員試験ではその人の職歴が重要なのではありません
公務員試験では、職歴という過去の事実ではなく、公務員試験を受けるまでの経緯が重要
確かに、難しいです。
面接では、これまでの経歴に関する質問は必ずされますからね。
どれだけ筆記試験を通過しようと、面接を切り抜けないと合格できません。
そういった意味では、難しいのかもしれません。
ただ、公務員試験はその人がどんな企業に勤めていたのかをみているのではありません。
面接では、受験者の過去の経験から、その人の考え・能力・意欲・適正などを見ています。
過去の経験は関係ないことは、私の裁判所時代の同期や現職の同期に職務歴に不安がある人が多数合格していることからわかりませよね。
確かにそれは否めません。
でも、そこにもしっかりとした理由があります。
- 面接でのアピールが上手
- 面接で話せるエピソードが豊富
職務歴が良い人は、面接でこんな感じでアピールすることが上手ですし、話せるエピソードを豊富に持っているので合格しやすいのです。
職歴の良さと最終合格には相関関係はあるかもしれませんが、因果関係はありません。
職歴が良い人が面接が上手だったり、エピソード的にも有利だったりするので、合格しやすいだけなんです。
職歴なし・空白期間や短期離職歴ありでも合格する方法
職歴なしであったり、空白期間があったり、短期離職があったりなど、職歴に不安がある人が公務員試験に合格するためにすべきことは明確です。
次の三つです。
- 公務員試験の情報収集を徹底的に行う
- 筆記試験で上位に食い込むように努力する
- 面接対策を入念に行う
情報をしっておくだけで、合格率はグンッとあがります。
職歴に不安があるなら:まずは情報を集める
公務員試験はただやみくもに勉強や面接対策をすれば合格できる試験ではありません。
試験によって、課される筆記試験や面接形式が全く異なります。
中には、面接のハードルが低い試験などもあったりします。
短期離職歴がある人は、このような基本的な情報をまずは集めておきましょう。
その情報が、その後の筆記試験や面接試験対策の土台となります。
まず情報を集めておくことで一歩リードしましょう。
公務員試験の情報を集める方法としては、有料の情報誌を購入するという方法もあります。
ですが、最初のステップとしては無料の情報誌で十分です。
特に大手公務員予備校が発行しているものは、公務員試験を分析していることもあって、信頼できる情報を手に入れることができます。
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職歴に不安があるなら:筆記試験で上位を目指す
筆記試験で上位に食い込むことができれば、合格可能性はグンッと上がる
公務員になりたければ筆記試験を通過しなければならないのは当然のことです。
ですので、筆記試験に絶対に落ちてはいけないのです。
職歴に不安がある人はさらに、筆記試験で上位に食い込む努力をしましょう。
なぜなら、筆記試験と面接試験を合算して合格判定をしてくれる試験種で合格する可能性が上がるからです。
昨今はどの試験でも面接試験に重きが置かれています。
地方自治体などでは、筆記試験の点数をリセットして合否の判定を行うところもあるくらいです。
でも、職歴に不安がある人はここで悲観する必要はありません。
筆記試験も合否の判定資料に入れてくる試験はちゃんとあります。
例えば、国家一般職試験。
配点比率は以下の通りです。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 6/9 | 1/9 | 2/9 |
面接の配点が低いですよね。
ですので、筆記試験で上位に食い込めば、合格することは容易なのです。
私の例で言えば、筆記試験は104点という割と高得点の点数を出すことができた一方で、面接はC評価(普通)でしたが、10番台で最終合格できました。
国家一般職は、合格後の官庁訪問が難しい試験ではありますが、筆記試験を頑張ることで面接が苦手であっても最終合格することは簡単だということがわかってもらえたと思います。
勉強を妥協せずに頑張りましょう!
独学よりも公務員予備校に通う方がいいです。
独学よりも効率的に勉強出来ます。
公務員予備校については、以下の記事を参考にしてください。
≫失敗しない社会人の公務員予備校選び!おすすめはこの2つです
職歴に不安があるなら:面接対策を早く入念にすべし
職歴に不安があって面接に苦手意識があるなら、みんなと同じ時期、同じ練習量で、面接対策をしていては手遅れです
面接の不安要素が他の人よりもあるのならば、他の人よりも面接対策を早くやるべきですし、より入念にすべきです。
具体的にどうしたらいいんだろう・・・
「なぜそのような経歴を歩むことになったのか」
「なぜ公務員を目指すようになったのか」
この二つを説得的に説明できるようになりましょう。
- 今まで職につかなかった理由
- 職歴に空白期間がある理由
- 短期間で離職した理由
まず面接で一番聞かれるところは、なぜそのような経歴になったのかという部分です。
そこは逃げられない事実です。
「司法試験を目指していて職についていない」
「他にやりたいことがあったので職についていない」
「公務員になりたい夢を捨てきれなかったので短期間でやめた」
「公務員浪人をしていたので空白期間がある」
こんな感じで自分が上手に説明できる理由を考えましょう。
そして理由に加えて、なぜ公務員を目指し始めたのかも説明する必要があります。
一番良いのは、「今まで別の道で追っていた夢を、公務員として実現したいと考えるようになったから」と答えることかもしれません。
どんな理由でもかまわないですが、今までの経歴から公務員を目指すようになったきっかけは必ず答えられる必要がありますね。
どうしても理由が思いつかない場合には、ごまかすという方法も視野に入れるべきかもしれません。
面接対策は早めからやるべきです。
職歴に不安があるなら、なおさら早めにしましょう。
面接対策の軸となるのは、やはり自己分析となるので、勉強と同時並行で自己分析を入念に行いましょう。
➤職歴に不安がある人でも合格できる自己分析の方法
職歴なし・短期職歴でも合格しやすい公務員試験
筆記試験の得点をリセットしない試験種がねらい目
筆記試験の得点を合否の判定要素にしてくれる試験は、職歴に不安がある人でも合格可能性は高いです。
さきほども説明したように、筆記試験で上位に食い込むことができれば、面接を普通の評価でも合格できるからですね。
主に国家系をおすすめします。
地方公務員も筆記試験を考慮するところはありますが、面接回数が多いのがネックです。
職歴に不安がある人は、面接回数の少ない国家系がねらい目になります。
以下では、具体的に配点比率を見てみます。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 6/9 | 1/9 | 2/9 |
先ほども説明したように、筆記が高得点であれば、面接が普通でも上位で最終合格できます。
ただ、官庁訪問という名の面接試験がありますので、職歴に不安がある人はしっかりとした面接対策が必要です。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 4/10 | 2/10 | 4/10 |
裁判所事務官試験は面接の配点が高いとよく言われますが、よくよく見てみると筆記試験の配点が高いです。
ですので、筆記試験を頑張れば合格することは全然可能です。
私の場合、択一試験は54点とわりと高得点を出して、面接はB評価(普通より良い)をもらって、一桁台で合格することが出来ました。
私の友人は、筆記試験は私より良く、面接はC評価でしたが、20番台で合格しています。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 5/9 | 2/9 | 2/9 |
国税専門官は多くの人が受験する試験種です。
なぜなら、採用人数が多いからですね。
公務員試験の中で最も合格しやすい試験種です!
この表を見てもらってもわかりますが、国税専門官も筆記試験の配点が高いですよね。
面接重視にシフトしていると言われている公務員試験ですが、他にも、筆記試験の配点が高い試験種はまだまだあります。
つまり、職歴に不安がある人であっても、公務員試験はまだまだチャンスがあるというわけです。
試験種によって、面接の比重が異なることはわかってもらったと思います。
と同時に、職歴に不安がある人は、こんな感じの情報を徹底的に集めることの重要性もわかってもらったと思います。
簡単に無料で情報収集をする方法としてお勧めなのが、大手予備校が出している「社会人のための公務員転職ハンドブック」です。
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人気なのに数量限定なのでお早めに
【有料だと以下もおすすめ】
まとめ:職歴が不安でも公務員になれます
裁判所と県庁で多くの同期、後輩、先輩を見てきた私は、職歴に不安があった人でも合格している人を結構な人数知っています。
職歴に不安がある人でも公務員になれることはまぎれもない事実です。
その事実を受け止めたあなたは頑張ることは一つだけです。
筆記試験でできる限りの努力をし、面接対策を誰よりも早く入念にすることです。
そうすれば、必ず公務員になることができます。
職歴に不安があることで合格できるか不安になるかもしれませんが、その不安をかき消すぐらい努力するしか公務員になる方法はありません。
今日はこのぐらいで失礼します。