- 憲法の記述問題はいつから勉強すべきか
- 憲法の記述対策としてどんな方法で勉強すべきか
- おすすめの参考書はどんな参考書か
✔非法学部
✔裁判所事務官一桁台合格
「憲法の択一試験は簡単だけど、記述試験で書ける気がしない・・・」
こんな悩みを持つ人は結構いるのではないでしょうか?
私も、記述試験なんて出来ないと思っていました。
でも、今回紹介する方法で勉強すると、公務員試験もそうですが、裁判所の内部試験である「書記官試験」の憲法にも余裕で対応することができました。
憲法の記述試験は食わず嫌いをせずに、しっかりと対策をすれば簡単な試験です。
なぜなら、憲法の記述試験のほとんどが一行問題であり、暗記だけで対応できますから!
この記事を読めば憲法の記述試験の対策方法がわかり、合格できる答案を作成するための勉強方法を身に付けることができます。
それでは、前置きはこれぐらいにして、本題に入ります。
志望度が高いのに、憲法記述試験で足切り・・・。
最悪の結果になってしまう人をたくさんみました。
憲法の記述試験は暗記勝負なのは事実ですが、基本的な答案の書き方や抑えるポイントはあります。
それを知らずに、「本試験で焦ってしまい足切り」になってしまう人は一定数います。
憲法の記述試験なんかで落ちたくない人は、プロの答案構成や添削を必ず受けてください。
後悔しないためにも。
憲法の講義を受けたことがありますが、特に模範解答を貰えるのがよかったです。
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目次
【憲法】専門記述が出題される試験
- 国家総合職
- 国税専門官
- 財務専門官
- 裁判所事務官
- 都庁
有名どころでいけば、これらの試験で憲法の記述試験が出題されます。
そして、国家総合職試験以外は、一行問題であることに特徴があります。
直近二年分の過去問を見てみましょう。
【令和元年度】
学問の自由の趣旨・内容及び大学の自治について、判例を踏まえながら、論じなさい。
【平成30年度】
衆議院の解散に関する次の問いに答えなさい。
(1)内閣による衆議院の解散について、解散権の根拠及びどのような場合に解散が許されるのかを論じなさい。
(2)衆議院の自律的解散について論じなさい。
【令和元年度】
司法権の独立の意義及び趣旨を述べた上で、その憲法上の現れについて論ぜよ。
【平成30年度】
職業選択の自由の意義について説明した上、職業選択の自由に対する規制の合憲性を判定する基準について論ぜよ。
【令和元年度】
日本における二院制の存在意義について述べた上で、衆議院の優越について説明せよ。
【平成30年度】
環境権の意義反び提拠について,それぞれ説明せよ。
なお、大阪空港公害訴訟を含む操境権に関する最高裁判決の動向にも言及すること。
一部、国税専門官・財務専門官では、一行問題以外の出題もありえますが、基本的に一行問題の対策をしていれば大丈夫でしょう。
事例問題でも、一行問題の知識を使えば解くことができますからね。
【憲法】専門記述の勉強開始時期
憲法の記述対策を始めるのは、択一試験の勉強がある程度進んでからで大丈夫です。
択一試験で落ちてしまっては、どれだけ記述試験ができようと合格できませんからね。
これは人によりますが、遅くても本試験の3~4か月ほど前から準備し始めたほうがいいでしょう。
3か月だと12週間あり、一週間に3つほど憲法のテーマに関する答案構成を作成すれば、40本近くできあがります。
それぐらいのテーマについて準備出来ていれば、本試験で用意していないテーマが出ることはほとんどないですからね。
さらに、余裕を見て、4か月の準備期間を見ていれば、残りの一か月で集中的に覚えることができます。
ですので、3~4か月ほどの準備期間をみておいたほうがいいでしょう。
例えば、大手予備校TACの場合
6月入学総合本科生(渋谷校)では、法律科目の記述対策講座は12月半ばに授業が始まります。
※総合本科生とは、国家総合職から市役所まで全ての試験の併願が出来るスタンダードなコース
本試験は例年4月~5月に始まっていきますので、約3~4か月前に記述試験の勉強を始めていることがわかります。
6月入学とということは、約一年間公務員試験の勉強をしている人ですね。
一般的に一年間勉強する人が多いと思うので、このスケジュールは基本的なスケジュールだと言えます。
【憲法】専門記述の対策方法
結論としては、一行問題の対策はとにかく暗記する。
これにつきます。
暗記をしないで、楽に得点する方法はありません。
ただ、これを逆に考えれば、憲法の専門記述は「暗記をするだけで得点することができる科目」ということになります。
考えられる暗記の方法としては、二つの方法があります。
- 答案構成を作成して暗記する
- 模範答案を丸暗記する
両者のメリットとデメリットを比較するとこんな感じです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
答案構成を作成して暗記 | ・どんな問題にも対応できる ・択一試験対策になる | ・作成に時間がかかる |
模範答案を丸暗記 | ・時間がかからない ・ドンピシャの問題が出題されたら完璧な答案を作成できる | ・問題に応じた対応ができない ・模範解答が無い問題に対応できない |
答案構成を作成する場合、その構成を考えるのに時間がかかります。
ただ、憲法の各テーマごとに答案構成を考えていると、ちょっとひねった問題が出たとしても、いろいろな答案構成をアレンジすることで、対応することができます。
模範答案を丸暗記する場合、出来上がっている答案を暗記するだけなので、勉強時間は短縮されます。
さらに、本試験で覚えたまんまの問題が出題されれば、高得点を期待できますよね。
ただ、模範解答がないテーマに関しては対策が手薄になりますし、ちょっとひねった問題が出題されたときに柔軟に対応できない可能性もあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、好きな方法を選んでもらっても大丈夫です。
- 択一試験対策が順調に進んでいる人
- 憲法の専門記述試験で安定した得点が欲しい人
- 他人の文章を覚えるのが苦手な人
- 記述試験より択一試験の勉強に時間を割きたい人
- とにかく効率的に記述試験の勉強をしたい人
- 他人の文章でも丸暗記するのが得意な人
他人の文章を覚えられないというのもありましたが、どんな問題に対応したいと考えたので、こちらを選びました。
以下では、それぞれの勉強方法について、詳しく方法を解説します。
【憲法】記述試験の対策:答案構成を作成する場合
答案構成を作成して対策する場合の流れは以下の通りです。
- 憲法の記述問題を解くためのポイントを知る
- 答案構成を作成する
- 簡単に書く練習をして、暗記する
詳しく解説していきます。
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対策の流れ1:憲法の記述問題を解くためのポイントを知る
答案構成でまとめるべき内容を把握するためには、まずは、憲法の記述問題を解くためのポイントを知ることが重要です。
そのポイントとは、どんな問題であっても「答案には基本的な流れがある」といことです。
次のような流れです。
- 定義
- 趣旨
- 論点や判例の解釈
どんな一行問題が出ようとも、基本的にはこの流れを意識して書けば大丈夫です。
具体例で説明します。
例えば、以下のような問題が出た場合。
【問題】
「付随的審査制について論ぜよ。」
(平成28年 裁判所事務官試験)
【回答方法】
まずは、違憲審査についての定義や意義を書きます。
そして、違憲審査が存在する趣旨について簡潔に書きます(あくまでも付随的審査制についての問題なので、ここは簡潔に!)
その後、付随的審査制の定義や意義について書きます。
その後に先ほどと同様に付随的審査制が存在する趣旨や目的について書きます。
そして、これらのことが書き終われば、付随的審査制に関する論点や判例の解釈に関することに移ります。
例えば、抽象的審査制ではなく、付随的審査制がとられている理由を、付随的審査制に関する判例を拾い上げて説明していきます。
(あくまでも一例です。)
こんな感じで、まずは定義や趣旨についてしっかりと書き、その後に、そのテーマに関する論点について判例を用いながら説明していく感じです。
この答案の流れは、どの一行問題でも通用する基本的な流れです。
対策の流れ2:答案構成を作成する
答案構成を作成するときの注意点がわかったので、これからは実際に答案作成をしていきます。
答案構成のテーマは過去問を参考にする
テーマに関する情報はいろいろな試験種の過去問を調べて、それを参考に作っていけばいいでしょう。
何もない状態から自分でテーマを考えろっていうのも苦しいので、時間短縮のためにも過去問を参考にしましょう。
そして、この時に広いあげるテーマは、自分が受ける試験の過去問から探しましょう 。
というのも、何年か前と同じ問題が、今回も出題されるというのが良くあるからですね。
意味もなく対策するのではなく、まずは自分の受験する試験のテーマを潰しておいた方が効率がいいですよね。
そして、余裕があるならば、他の試験の過去問をも調べて、多くのテーマに関する答案構成を準備しましょう。
参考にする情報はいつも使っている参考書から引用する
じゃあ、その次は、なんの情報をもとに答案構成を作成すればいいのかな?
答案構成を作成するためには、正確な情報をもとに作成しなければなりません。
せっかく答案構成を作成したも、定義や趣旨などが間違っていては意味がないですもんね。
参考にするものとしては以下の2つです。
- 択一試験で使用している憲法の参考書
- 憲法記述の模範解答
どの参考書であっても、各テーマについて、定義⇒趣旨⇒論点の順番で説明されていると思うので、それを参考にまとめましょう。
また、憲法記述の模範解答をもっているのであれば、そこに書かれている内容をもとに答案構成を作成してもいいですね!
答案構成にまとめる内容には判例の言い回しもいれる
そして、答案構成の内容としては、定義や趣旨などを正確に書き写します。
条文が何条なのかということと、条文の文言を覚えることができればなおよしです。
さらに論点のところでは、判例の重要な言い回しなども、正確に書き写しておきましょう。
論点の難しい内容を自分の言葉で説明することは難しいですし、何よりも間違っている場合もあるので、判例の言い回しを覚えているほうが安全です。
自分なりにアレンジして、要は答案構成から実際の答案を書くことができればいいのです!
対策の流れ3:簡単に書く練習をして、暗記する
答案構成の作成が出来れば、あとは暗記するだけです。
暗記の方法ですが、何も見ずに答案構成を書きだすことができるかという方法で十分です。
実際に答案を作成する必要はありません。
答案構成を書くことができれば、本番の試験ではそれに肉付けをしていくだけなので、しっかりと文章を書くことができるからです。
そんな人は、模範解答も参考にしながら勉強しましょう。
たしかに、テーマによっては答案構成を覚えていても書きにくいものもあります。
そんなテーマについては、模範解答も参考にしながら、回答を書けるかサラッと練習してみるのもいいでしょう。
【憲法】記述試験の対策:模範解答を丸暗記する場合
模範解答を丸暗記する場合、対策方法はシンプルですね。
ただ、丸暗記すると言っても全ての語句を丸暗記する必要はありません。
答案構成と同様に、模範解答内にある要素や語句、言い回しを覚えるようにしましょう。
全ての模範解答を手に入れることは難しいと思います。
模範解答が無いテーマに関しては、答案作構成か模範解答を自分で作成するしかないですね。
上で説明した内容を参考にして作成してみてください。
憲法の記述対策でおすすめ参考書
憲法の専門記述の参考書に一番求めるものは何でしょうか?
それは、豊富な答案例でしょう。
正直ノウハウよりも、答案例をたくさん掲載してくださいっていうのが、皆さんの本音だと思います。
それを覚えるだけでいいですもんね。
今回紹介するこの本は、多くのテーマに関する答案例が掲載されています。
憲法の記述対策の参考書としてはこれ一択で大丈夫です。
最も効率が良い憲法の記述対策
どれだけ良い参考書があったとしても、記述対策を一人で黙々と対策をするには限界があります。
自分の勉強方法が合格ラインに届いているのか不安になるからです。
やっぱりプロに一度は教えてもらった方が、正確性がありますし、なによりも記述試験に対する自信がわいてきますよね。
私の経験上からおすすめできる予備校はアガルートです。
通信講座で気軽に受講でき、憲法だけの講座を取るのであれば格安で受講できます。
出題可能性の高い問題に対する解答例も手に入れられて、講師による添削もついています。
一人での学習に限界を感じている人は、ぜひプロの講師の解説を聞いてみてください。
憲法の記述試験に対する苦手意識がすっきりと解消されると思います。
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まとめ
ひたすら暗記する。
これが憲法の記述問題の対策方法です。
ただ、暗記するといっても、
- 答案構成を作成する方法
- 模範解答を丸暗記する方法
- 両方を併用する方法
などがありますので、自分に合った方法で暗記しましょう。
そして、憲法の記述問題は、定義や意義⇒趣旨⇒論点や判例、といったように、基本的な書く流れがあります。
この流れも意識しながら、暗記することができれば効率良く勉強が進みます。
今回紹介した内容で対策してもらえれば、憲法の記述問題は確実に合格ラインを越えることができます。
記述問題に恐れずしっかりと対策しましょう!
公務員試験予備校は高いイメージ。
ですが、通信講座で一つの講座だけを受講するだけなら、格安で受講できます。
予想問題の模範解答や添削もついているので、独学でテキストを購入するよりも圧倒的にコスパ良く学習できます。
学習方法で悩む時間がもったいないので、プロの講座を受講して効率よく学習しましょう!
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