

比較できる要素を教えてほしい!

- 公務員予備校に通う9つのメリット
- 公務員予備校に通う3つのデメリット
- 公務員予備校に通うか否かの判断要素
これらのことを順に説明しています。
裁判所事務官→裁判所書記官→県職員
新卒時と転職時の二回、公務員試験を経験しました。
新卒時は公務員予備校へ通い、転職時は独学で公務員試験対策を行いました。
予備校と独学の両方を経験したことがあるので、予備校と独学を比較して具体的なメリット・デメリットを語ることができます。
公務員予備校に通うべきか、独学でいくべきか、悩みますよね。
正直、公務員試験は努力次第でどうとでもなるので、独学でも複数の内定を獲得することは可能です。
でも、そうであっても、公務員予備校が気になりますよね。
そこで今回は、予備校と独学の二つを経験した私が、公務員予備校へ通うメリット・デメリットをまとめたので、独学にすべきか否かの参考にしてほしいと思います。
これを読めば、公務員予備校に行くべきか行くべきでないかの決断をできる内容となっています。
それでは、いきましょう。
目次
- 1 公務員予備校に行くべきか?9つのメリット
- 1.1 【メリット1】公務員予備校は最適な勉強スケジュールを立ててくれる
- 1.2 【メリット2】公務員予備校に通うと無駄な勉強をしなくても済む
- 1.3 【メリット3】公務員予備校に通うと勉強に集中できる場所を確保できる
- 1.4 【メリット4】公務員予備校では自分の順位を知れることができる
- 1.5 【メリット5】公務員予備校に通うと最新の試験情報を入手できる
- 1.6 【メリット6】公務員予備校に通うとともに勉強する仲間(ライバル)ができる
- 1.7 【メリット7】公務員予備校では論文を添削してもらえる
- 1.8 【メリット8】公務員予備校では模擬面接をしてもらえる
- 1.9 【メリット9】公務員予備校に通うと面接について有益な情報が豊富に手に入れられる
- 2 公務員予備校に行くべきか?3つのデメリット
- 3 公務員予備校に行くべきかの判断要素
- 4 まとめ:できれば公務員予備校に行くべき
公務員予備校に行くべきか?9つのメリット
まずは、9個のメリットです。
- 最適な勉強スケジュールを立ててくれている
- 無駄な勉強をしなくて済む
- 自分の順位を知れる
- 最新の試験情報を入手できる
- ともに勉強する仲間(ライバル)ができる
- 論文を添削してもらえる
- 模擬面接をしてもらえる
- 面接について有益な情報が手に入れられる
- 勉強に集中できる場所がある

【メリット1】公務員予備校は最適な勉強スケジュールを立ててくれる
勉強スケジュールのマネジメントをしてくれる


自分がどの科目を勉強すべきかどうかは、自分で調べればある程度はわかります。
ただ、必要な科目をどの順番で勉強すべきかどうか、これは調べてもなかなかわからないと思います。
一つ一つの科目の難易度や重要性がわからないと、スケジュールの立てようがないからです。
つまり、公務員試験をはじめて受験する人にとっての大きな課題は勉強スケジュール設定です。
国家系の試験科目は以上に多いですが、異常に多いそれらの科目の勉強スケジュールなんて初めて受験する人に計画することはかなり難易度が高いです。


ただ、やっぱり初めて受験する人が手探りでスケジュール管理するのはかなりハイリスクです。

【メリット2】公務員予備校に通うと無駄な勉強をしなくても済む
出題範囲には流行り廃りがある


知らないや
公務員試験の勉強科目は多いです。
当たり前ですが、それに比例して、勉強範囲もとてつもなく広いです。
しかし、その広い範囲の中でも、出題範囲は限られてきます。
私はそれを流行り廃りと言っているのですが、その出題範囲は受ける年度によっても変わります。
なぜなら、問題を作成しているのは大学の教授などなのですが、その教授一人一人に専門分野があるからです。出題範囲が自分の詳しい範囲に偏ってしまうことがあるのです。
さらに、学問の分野でもホットな話題とそうでない話題っていうのもあって、数年前からこの出題範囲がホットになっているというものもあります。そのような出題範囲はよく出題される傾向があるのです。
出題範囲には以上のような事実があるのですが、それを自分で判断して最適な出題範囲を勉強するのは難しくないですか?
予備校の講師は、日々試験科目について研究しているので、そのような傾向を知り尽くしています。そして、授業では、その傾向に合わせて、最適な授業を展開してくれます。
つまり、授業を受けているだけで、最短で合格できる出題範囲を知ることができるのです。

もちろん、その点も考慮した優秀な参考書はありますが。
【メリット3】公務員予備校に通うと勉強に集中できる場所を確保できる
自習室での勉強ってかなり捗る
これを読んでくれている人のほとんどが、自習室と言われる場所で勉強したことがあると思います。
かなり勉強がはかどりませんでしたか?
周りも同じ目標に向かって勉強している人がいてやる気がでますし、その人達の目が気になって、勉強せざるを得ない状況になりますよね。
自宅には、スマホやテレビがあって集中できないという人は、予備校自習室で勉強するのがいいのではないでしょうか?

【メリット4】公務員予備校では自分の順位を知れることができる
客観的な自分の立ち位置を定期的に確認して、成果を実感できる

この悩み、公務員試験あるあるです。
勉強期間が長くて、勉強範囲が多いので、自分の勉強方法に不安を覚えるやつです。
予備校に通うと、自分の学力を数値化してみることができます。


でも、模試以外でも客観視できるんです。
予備校では、模試だけでなく、小テストなども定期的に行ってくれるところもあります。
私が通っていたところのある授業では、毎回小テストがあり、次の授業の時に順位が匿名で発表されていました。
また、講師との面談では、会話の中で、自分の立ち位置を知ることもできます。
自分の立ち位置を知ることで、自分の勉強スタイルはあっているのか、勉強時間は足りているのか、などを定期的に確認することができるます。モチベーションアップにもなりますし、これからの勉強の指針にもなりますよね。

【メリット5】公務員予備校に通うと最新の試験情報を入手できる
正確な情報を随時手に入れることができる
公務員試験において情報は大切です。
試験制度って急に変わったりする場合もあります。
その変更に合わせた対策をしなくてはなりません。
今の時代、SNSなどで情報を集めることができますが、その情報の信用性が高いのかどうかは自分で判断しないといけません。
予備校に行けば、授業などで正確な情報を随時手に入れることができます。自分で調べる手間が少なくなります。

予備校に行くだけで、悪い意味ではなく、受身的であっても情報を手に入れられます。
【メリット6】公務員予備校に通うとともに勉強する仲間(ライバル)ができる
公務員試験においてともに勉強する人は意外と大切


でも、一人で頑張れない人が多いのも事実だと思います。
勉強していると不安になるんですよね、一人で勉強していると誰にも相談できないから。
だから、SNSでアカウントを作って、一緒に頑張っている人とやりとりをする人が多いのでしょう。
ツイッターで公務員試験アカウントが多いのはそういうことですね。
公務員予備校では、一緒に勉強する人達と話す機会が結構あるので、勉強仲間は自然とできます。
勉強仲間がいて良い点は、勉強の悩みや方法を共有することで、ともに成長することができ、モチベーションを保てることもそうですが、面接対策をともに行えることにあります。
面接対策を一人で行うのってやっぱり限界があります。
人に見てもらって指摘されて気づくこともありますし、人の面接を見て学ぶことも多いです。さらに、模擬面接を多く繰り返すことで、面接に慣れるようになり、本番で緊張せずに済みます。
さらに、公務員試験仲間から得た情報が内定を勝ち取るきっかけになった話もあります。
詳しい内容は以下の官庁訪問の体験談を読んでもらいたいと思います。
【メリット7】公務員予備校では論文を添削してもらえる
自己満足の論文から脱却できる
論文試験に不安を覚える人は多いと思います。
論文は書き方があるので、それに沿って対策していれば大丈夫なんですが、一人で対策していると自己満足な文章になっていることに気づけません。
他人に見てもらうことで気づくことがあります。これは面接対策と同じです。
可能であるならば、一回以上は見てもらって対策をしたいものです。
公務員予備校では、その場で見てもらって、その場で添削してくれるところもあります。
私も何回かしてもらいました。かなり有益でした。
また、私は一緒に勉強している友人とお互いの論文の添削をするということもしていました。
予備校に通って他人に添削してもらうことで、論文の不安はなくなります。

他人に見てもらうことで成長できる。
【メリット8】公務員予備校では模擬面接をしてもらえる
面接が不安ならなおさら予備校に通うべき
論文と同様に、面接も他人に見てもらうべきものです。
自己満足の面接は、自己満足の論文よりも怖いです。
自分が面接のときに、どんな仕草をしていて、どんな口癖があって、どんな表情をしているのかなど、他人からしかわからないことってありますからね。
模擬面接をして自分ではわからないことを知ることが、面接を上達させるための第一歩だと思います。
面接に少しでも不安があるのであれば、公務員予備校に通った方がいいでしょう。

一番独学が難しい部分ですね。
【メリット9】公務員予備校に通うと面接について有益な情報が豊富に手に入れられる
公務員予備校には過去の受験生の面接復元データが豊富に蓄えられている

公務員試験の面接に挑む前に、面接がどんな雰囲気で行われていて、どんな質問をされるのか、気になりますよね。
事前に知っているだけで、想定質問に対する回答を用意できますし、心の準備もできますよね。
公務員試験の面接って、受験する自治体によって癖があります。
例えば、ある所では、自己PRを必ず最初に言わされるというのがありました。
私は、その情報を予備校の過去のデータで知りました。
そのおかげでしっかりと準備して対応し、合格することができました。
こういうのって知っているだけで簡単に対応できます。
でも、知っていないと対応できません。
ある情報を知らないだけで不合格という結果にならないためにも、公務員予備校には通う意味があるかもしれません。

公務員予備校に行くべきか?3つのデメリット
次は、デメリットです。
- 費用がかかる
- 講師の教え方や性格が合わないかもしれない
- 授業の消化に追われる

【デメリット1】公務員予備校に通うには費用がかかる
独学でも結局はお金がかかるが、どうしても費用を抑えたいなら独学がいい
まずは、費用がかかるということです。
最低でも、数十万円はかかりますよね。
受講するコースにもよりますが、平均して30万前後です。
独学でも、参考書代などで数万円はかかると思いますが、それと比べても高いと思います。
私個人の意見としては、費用がかかっても合格できる可能性が高まるのであれば、費用なんてちっぽけなことかなと思います。
ただ、こればっかりは個人的な問題であるので、自分の財布事情と相談して、なるべく費用を抑えたいなら、独学で勉強したほうがいいでしょう。

【デメリット2】講師の教え方や性格が合わないかもしれない
どうしても教え方や性格が合わないと勉強が苦痛になる
次に、講師の問題です。
公務員予備校に限らず、予備校の講師ってなんだか一癖あるイメージですよね。
私が通っていた予備校も名物講師がいました。
私は好きでしたが、苦手な人は苦手だと思います。
予備校には講師がいろいろといるので、一人の講師が苦手だからって勉強が苦痛になることはないと思いますが、もしかしたらこのようなデメリットはあるかもしれません。

ここは見学などを通じてギャップを埋めるのもありです。
【デメリット3】授業の消化に追われる
授業に追われることで復習が出来なくなるかもしれない

正直、復習なんて全然できないよ
これは、公務員予備校あるあるです。
公務員試験の科目は、異常な量です。
それに伴い、予備校で受ける講義も多いです。
そのため、入学時期によっては、試験まで時間がなく、授業を消化することに追われ、復習ができないという状態に陥る恐れがあります。
復習が出来なければ、授業を消化しても学力は上がりませんよね。
これでは、何のために予備校に通っているのかわからない状態になります。
このデメリットは人によると思います。
このデメリットを防ぐには、公務員予備校に通うと決めたらすぐに通い始めることです。
試験までの期間が長ければ長いほど、落ち着いて授業を消化できますからね。

これが出来ない人は授業消化地獄に陥ります。
公務員予備校に行くべきかの判断要素

こんな人のために、公務員予備校に通うべきか決めるための方法を紹介しまっす。
自分の性格や環境とメリット・デメリットを照らし合わせる
公務員予備校のメリット・デメリットは、上記の内容で網羅されています。
メリット・デメリットを知った後にすることは、自分の性格や環境をそのメリット・デメリットと照らし合わせることです。
例えば、
・一人で勉強できる
・さみしがりだから友達が欲しい
・お金はあまりかけたくない
こんな感じで、一人一人の性格や環境は異なります。
自分の性格や環境はどうなのか、自己分析をしっかりとしてから、公務員予備校に通うべきか決めるべきです。
なんとなく流れで通ってしまっては、後悔してしまいますからね。
もう一つの判断要素は「勉強量」
公務員予備校に通うべきかどうかを決める重要な要素は、「一次試験の勉強量」である
メリット・デメリットを見るだけではまだ不十分です。
他に大きな判断要素があります。
一次試験の勉強量です。
- 勉強量が多い → 公務員予備校に通うべき
- 勉強量が少ない → 独学で十分
このような結論になります。
そして一般的には、
国家系・地方上級職は勉強量が多い
市役所や社会人経験枠がある試験は勉強量が少ない
こういう結論になります。
勉強量が多いとやっぱり予備校の手を借りたほうがいいです。
公務員予備校は、勉強スケジュールのマネジメントをしてくれますからね。
逆に、勉強量が少なければ、予備校にはいかなくてもいいでしょう。
例えば、教養試験を課すだけの市役所を受験する場合、独学での勉強で十分です。


一次試験の勉強量が多いなら公務員予備校へ通う、少なければ通わない。
この基準も頭の中に入れて、公務員予備校へ通うべきかどうかの判断をしてもらえればと思います。
まとめ:できれば公務員予備校に行くべき
私は、公務員予備校に通えるなら通った方がいいと思います。
公務員予備校に通うことで、独学よりも不合格につながるなんてことはないと思いますから。
絶対に公務員になりたいのであれば、公務員予備校に通うことをおすすめします。
ただ、公務員予備校はやはり費用が掛かってしまいますので、自分の財布と相談して、最終的には決めたらいいとでしょう。
それでは以上となります。ありがとうございました。