ちょっとだけ嘘をついても大丈夫かな?
この悩みを解消したいと思います!
正直言って、面接は嘘つき大会
冒頭からドストレートなことを言いますが、面接に対してこのようなイメージを持っていないですか?
倫理的な是非は置いといて、面接に対して少なからずこのようなイメージがついていることは事実だと思いますし、就活経験者は一度は考えたことがあることでしょう。
じゃあ、公務員試験でも嘘をついてもいいのか?
公務員試験の面接を控えている人は気になりますよね。
「公務員試験の面接における嘘」について、二度公務員試験を受験した私の経験から、不安を抱えている人の悩みを解消したいと思います。
目次
公務員試験の面接では嘘はばれるのか?
よっぽど下手をこかない限り嘘はばれません
理由は、2つです。
- 面接回数と面接時間が少ない
- 面接官は面接のプロではない
公務員試験の面接回数・時間は少ない
それに加えて、面絶時間も長くても30分ぐらい。
回数も時間も少ないと、嘘はばれなさそうだよね。
いきなりですが、一つ質問です。
他人が作りこんだ嘘を瞬時に見抜くことってできますか?
おそらくなかなかできないと思います。
もしこれが身近な人であれば、その人に関する今まで得たいろんな情報を考慮した結果、もしかしたら嘘を瞬時に見抜くことは可能かもしれません。
一方で、全く情報の無い赤の他人が面接で話すエピソードなどで嘘をついていても、それを瞬時に嘘と見抜くのは難しいでしょう。
その人に関して何の情報もないので、嘘かどうかの判断なんて到底できません。
もちろん、しつこく質問して、矛盾点を探して、その結果として嘘を見抜くことはできるかもしれません。
ただ、そんなことを面接官はしません。
なぜなら、前提として、
- 面接官は嘘を見抜くために面接をしているわけではない
- 「この人と一緒に働きたいか」ということを短い面接時間の中で判断している
ということもありますが、
公務員試験の面接は時間と回数が少ないので、嘘を見抜くほどのしつこい質問を出せないのです。
限られた面接時間の中で受験生の評価をつけないといけないので、一つの受け答えを深堀するというよりも、満遍なくいろいろな質問をする面接スタイルになるというわけです。
悪く言えばアピールする機会を逃したことになるのでしょうが、良く言えばうそを見抜かれずに済んだということです。
公務員試験の面接官は面接のプロではない
公務員の面接官は、人事異動によってたまたま面接官をしていることが多い
民間企業で人事として働いている人は、その道何十年という人もいていることでしょう。
そんな人からすれば、就活生の嘘を見抜くことはもしかしたら容易いのかもしれません。
一方、公務員の面接官は何十年も面接を担当している人なんてほとんどいないでしょう。
公務員の世界は、人事異動が激しいので、ずっと同じ部署にとどまる人はまれです。
つまり、公務員として人事にずっと携わっている人はまれであり、公務員試験で面接を担当している人は、面接官としてのキャリアが短い人がほとんどです。
そんな人が、短い時間の中で受験生の嘘を見抜くことはほぼ不可能ですよね。
もし、私が今から面接をやれって言われても、受験生の嘘を見抜く面接なんてできません。
みなさんも同様だと思います。
嘘をついてもいいが、必ず嘘をついてはいけない領域はあります
経歴など証明が必要なものは絶対に嘘はNG
それ以外の話なら自己責任で嘘はOK
嘘を見抜かれることはないという話をしましたが、絶対に嘘をついてはいけない領域は存在します。
それは、学歴や職歴など、容易く証明することができる内容です。
学歴で嘘をつく人はいないと思いますが、職歴はもしかしたら考えている人はいるかもしれません。
ですが、絶対にしてはいけません。
内定後、今までの職歴証明の提出を求められる可能性があるためです。
私の場合、前職の職歴証明の提出を指示されました。
給料の号給を算出するために必要なのです。
この時点になって面接で言っていた職歴と異なっていたら、それが過失であったとしても、手遅れです。
虚偽申告としてそれなりの対応がなされるでしょう。
これは学歴についてもどうようです。やはり給料の算出に必要な資料として、大学発行の証明書などの提出を求められます。
嘘の程度に気を付けましょう
0→100の嘘は避ける
1~99→100の嘘、つまり話を盛ることは大丈夫
0→100の嘘はなるべく避ける
まるっきりの嘘はリスクが高いです。
まるっきりの嘘は、コンピテンシー型の面接に弱いからです。
公務員試験の面接では、近年、過去を掘り下げてその人を知っていく、コンピテンシー型の面接をしているといわれています。
この面接方法は、嘘を見抜くために行っているわけではありませんが、深堀りしていく過程で嘘がばれることがあり得ます。
面接官の質問に答えるうちに、整合性が取れなくなってしまって、嘘がばれてしまうのです。
公務員って、仕事柄論理矛盾を行わないように仕事をしているので、論理が一貫していないことにすぐに気づくんです。職業病ですね。
本番の試験ではやはり緊張します。その中で完璧な嘘をつけるでしょうか?
また、面接官はよく予想外の質問をしてくることがあります。その場合に、今まで発言した内容のものと整合性のとれた返答を即座に考えることができるでしょうか?
おそらく無理な人が多いのではないでしょうか?
0→100ではなくて、1→100の嘘をおすすめします。
話を盛ること(1→100)は誰しもがやっている
今まで面接練習を多くの方としてきましたが、盛っていない人にはあったことがない
皆、程度の差はあれど、話を盛っているのです
盛っていない人に会ったことがない
模擬面接なるものを、過去に何度も友人たちとしてきましたが、話を盛っていない人はいませんでした。
それはmonoのコミュニティが異常なだけじゃないの?
でも、今この記事を読んでいる人は少なからず話を盛ることを考えている人だよね。
この記事は毎月誰かしらに読まれている記事です。
つまり、嘘や話を盛ることを考えている人は一定数存在するということです。
さらに、グーグルで「公務員試験 嘘」と検索すれば、予測にもでますし、検索結果もたくさんでます。
皆、考えていることは同じなんです。
私も含めて、これまで歴代の公務員受験生は、面接で嘘を言ったり、話を盛ったりしているはずです。
それでも合格することができているんです。
こんな状況なのに、自分だけ、正直に、純粋無垢なエピソードで面接に挑むのはなんとなく不利に感じませんか?
話を盛るときの注意点
軸となるエピソードがなけれが盛らないほうがいいということです。
例えば、サークルに入っていたとか、バイトをしていたとか、話を盛るための軸となるエピソードがしっかりと事実であるのであれば、周辺の情報を盛ることは全然大丈夫です。
「バイトリーダーをやっていなかったのにやっていた」
とか
「サークルで副リーダーをしていた」
とかです。
なぜ、軸となるエピソードがなければ盛らないほうがいいのか?
それは、軸となるエピソードがなければ、想定外で不意打ちの質問に答えることができないからです。
実際に所属していたという事実があれば、面接官のどんな質問でも対応することができます。
例えば、サークルの話でいえば、所属していることで、自分ではない他の人がやっていたことを目の当たりにしているはずですから、それを自分がしていたようにアレンジすることができますもんね。
自分が所属していたことで見えていた景色があるはずです。その景色さえあれば、どんな質問にも具体性をもってこたえることができます。
逆に、所属していなくて、サークルに関する景色が見えない人は、どんな内容のことを答えても、具体性がなく、どこか嘘っぽい言い方になってしまうでしょう。
最後に
「事実は小説より奇なり」ではなく、「事実は小説よりしょうもない」
面接における事実とはしょぼいものです。
加工してやっと他人が聞いて「面白い話」になるものだと思います。
エピソードに自信がない人は、変なプライドは捨てて、話を盛りましょう。