このままずっと内定を取れないのではないかと不安になるから、公務員浪人生のリアルな情報を知りたい。
あわせて、確実に公務員になる方法もあれば教えてほしい!
- 公務員試験浪人生の割合
- 公務員試験浪人をする人が持つべき覚悟
- 公務員試験浪人は不利にならないこと
- 公務員試験浪人をする人が内定をもらうためにすべきこと
公務員浪人は不利。浪人なんてしないほうがいい!
こんな情報に惑わされていませんか?
これは嘘。公務員浪人は不利にはならないし、戦略的に公務員試験を受験すれば合格することは全然可能です。
そのように言える根拠は、国家と県庁の二か所で公務員として働いてきた経験です。
公務員浪人生なんていっぱいいましたよ。
ただ、公務員浪人でもう受からない人はずっと受かりません。
それもまた事実なんです。
では、合格する人としない人の差は何なのか。
そのことについて、この記事では解説しています。
裏技的なものは紹介しませんが、リアルな方法や戦略を紹介しますのでぜひ参考にしてください。
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目次
【公務員試験浪人】公務員になりたい気持ちなんて不純なものでいいんです
「本当に公務員になりたいの?」
「民間でもいいんじゃないの?」
「公務員になりたい気持ちなんて明確にないんでしょ?」
こんな感じのことを公務員浪人をするか迷ってるときに言われますよね。
そして、明確な気持ちがないなら公務員はやめとけと言われます。
でも、公務員になりたい気持ちなんてどうでもいいんです。
それよりも、さらに一年間勉強と面接対策を頑張ることができる覚悟があるかどうかの方が合否に関わります。
公務員になりたい動機なんてどうでもいい
- 安定しているから
- 世間体が良いから
- 仕事が楽そうだから
- 民間で営業なんてできないから
- 公務員はもてそうだから
公務員になりたい理由の中には、このような気持ちがありませんか?
多くの人はこのような世間一般的に不純だと言われる理由を心に秘めているのだと思います。
このことは面接直前になると如実にわかります。
考えてみれば、公務員試験を受験する多くの人が志望動機に悩みますよね。
こうやって悩む理由は、公務員として働きたいという意思が強くないからです。
どこでもいいから公務員になりたいという人が多いことを表していますね。
また、私は前は裁判所、今は県庁で働いていますが、正直言うと上で紹介したような一般的に不純だと言われる理由で公務員になっている人は多いです。
特に県庁では、前の仕事が嫌だったから楽そうな公務員になったという人がかなりいます。
だから、公務員浪人をする人も、公務員になりたい理由がこんな感じの不純な理由であっても全然いいんです。
公務員試験浪人を成功させるために必要なこと
公務員浪人を成功させるために必要なのは、公務員になりたい強い気持ちではありません。
さきほども言いましたが、公務員になりたい理由はどうでもいいです。
そんなことよりも、以下の覚悟を持っていることの方が重要です。
一年間筆記試験を上位で合格するために勉強する覚悟
面接試験を誰よりも頑張ることができる覚悟
この二つの覚悟があれば公務員になることは可能です。
詳しい内容はあとで説明しますが、公務員試験浪人をする人であっても、公務員になる方法はたった一つ。
筆記試験と面接試験を突破することですね。
そして、公務員試験浪人生の強みを生かして、筆記試験をなるべく上位で通過し、可もなく不可もない程度の面接をすることができれば、公務員に内定はもらえます。
公務員試験浪人生にはそれだけの可能性があります。
ですので、求められる覚悟はもう一度一年間誰よりも努力する覚悟があるかどうかだけです。
この覚悟を持って、今回紹介することを参考に勉強と面接対策を進めれば誰でも合格することは可能です。
一方で、そもそもこの覚悟がない人や途中で挫折することが目に見えている人は、公務員になることはできないでしょう。
【公務員試験浪人をする人の割合は?】再チャレンジは不利になるのか
公務員浪人を始める前に気なることは、そもそも試験で不利な扱いをされるかどうかだと思います。
公務員試験浪人のリアルな状況を知りたいですよね。
公務員試験浪人生の割合や有利・不利について解説します!
公務員試験浪人の割合はそこそこいる
公務員試験生に占める浪人生の割合について、正確に公表されているデータは残念ながらありません。
ですが、ある程度推測することが可能です。
例えば、厚生労働省と文部科学省が共同で調査した「大学卒業生の就職状況」に関する情報を見ると次のような数字があります。
大学生の就職率は96.0%
引用元:厚生労働省の報道発表資料
単純計算で言うと、4%が就職できていないということですよね。
公務員試験の倍率が高いことを考えても、最大で10%ほどが就職できずに浪人している可能性があるかなと思います。
二度公務員試験を受けた経験から言うと、5~6パーセントぐらいなんじゃないかなと思います。
この数字をどうとるかですが、個人的には結構いるかなという印象。
次で説明するように、不利になることもないので、公務員試験浪人をすることについては全然気にしなくていいと思います。
公務員試験浪人が不利になることはありません
信じられないですが本当です。
裁判所でも、今働いている県庁でも、公務員浪人をして合格している人に会いました。
それに加えて、公務員には本当に様々な経歴を持った人がいます。
例えば一か所目で働いた裁判所では次のような人たちに会いました。
- 新卒で入社した会社を一か月で辞めて空白期間が二年ある人
- 院に行くのをやめて、大学卒業後空白期間が一年間ある人
- 新卒の就活に全落ちし、一年間空白がある人
- 26歳になって初めて就職した人
二か所目の県庁は経験者採用枠で受験したところ、合格者には意外と短期職歴の人も結構いました。
職歴に不安がある人や、そもそも職歴が無い人も公務員試験に合格しています。
それも、面接が厳しいと言われる裁判所でも合格できています。
確かに面接では浪人していることを聞かれるけど、そこをしっかりと説明することができれば、なんの不安もないよ。
公務員試験浪人生はむしろ有利です
- 勉強の土台が出来ている
- 公務員試験の年間スケジュールの概要を把握している
- 公務員試験の面接を経験している
こういった点で、公務員試験浪人をしている人は他の人よりも有利です。
勉強と面接における自分の強みと弱みを把握し、計画的にスケジュールを立てることができるので、合格までのステップを順調に上がっていくことができます。
公務員浪人は不利であると考えるのではなく、思考を180度変えて有利であると考え、冷静に分析することの方が生産性があります。
【独学か予備校か】公務員試験浪人をするなら不合格になった原因から考える
公務員試験浪人をすると決めたときにまず悩むのが「公務員予備校に通うかどうか」ですよね。
具体的な勉強に進む前に、まずは、今年の試験で不合格になった原因をしっかりと分析しましょう。
こうすることで、今後の予定を立てやすくなるというメリットもありますが、公務員予備校へ通うべきか否かの判断要素にもなります。
不合格になった人は、以下の3つに場合分けされると思います。
- 一次試験の段階で不合格
- 一次試験はいくつか合格したが、面接で不合格
- 一次試験は全て合したが面接で不合格
このうちのどれに自分は当てはまるのかをチェックして、公務員予備校に通うべきかを決めましょう。
予備校に通うかどうか:筆記試験に不安があるなら通うべき
どこか筆記試験で不合格になってしまった人は、公務員予備校に通った方がいいでしょう。
独学だった人は言わずもがなですね。
勉強方法や勉強スタイルが良くないことが原因だと思われるので、公務員試験対策のプロである公務員予備校を活用すべきです。
公務員予備校へ通っていた人も、再度通った方がいいでしょう。
合格するための参考書があり、予備校という勉強空間もあったのに、一次試験で落ちてしまっているものがあるので、独学で勉強するにはあまりにも危険です。
勉強の基礎は身についていて、時間的に余裕があるので、その時間を使って、勉強方法やスタイルの相談をしながらゆっくりと勉強していった方がいいですね。
各公務員予備校では、再チャレンジの人を応援するために大幅な割引制度を用意しています。
予備校の費用については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
予備校に通うかどうか:筆記試験で落ちなかった人は独学でもOK
勉強方法とスタイルが成果に結びついているので、自分で勉強法進めていっても大丈夫でしょう。
ただ、面接に不安があるので、面接講座だけ予備校に通うという選択肢もありですね。
単発の講座を用意している予備校もあるので、不安な科目だけ受講するという選択もいいかもしれません。
公務員試験浪人をする人が確実に公務員になる方法
公務員浪人をする人が確実に公務員になるためにすべきことは次の2つです。
- 筆記試験で妥協しない
- 面接対策を誰よりも早く入念にする
そんなこと言われなくてもわかっているよ
では、今までの勉強と面接対策を振り返りながら、この二つが重要である理由を読んでみてください!
公務員試験浪人生がすべきこと:筆記試験の勉強で妥協しない
今回の試験勉強を振り返ってみてください。
試験勉強は妥協せずにしましたか?
捨て科目を作ったり、苦手な範囲を放置したりしませんでしたか?
公務員試験浪人生が、公務員試験で成功したいなら、筆記試験の勉強で妥協することはやめましょう。
というのは、筆記試験で上位に入ることができれば合格しやすい試験が公務員試験にはあるからです!
近年の公務員試験は、面接の比重が高くなっていると言われています。
たしかに、筆記試験の成績をリセットする方式を採用している自治体もあります。
でも、まだ、筆記試験の点数を合格点数に入れてくれる試験種もあるんです。
公務員浪人をして、とにかく公務員から内定を欲しい人は、この試験を狙うべきです。
筆記試験の配点が大きい試験
国家系の試験は、筆記試験を考慮しくれます。
具体的には以下の試験です。
- 国家一般職
- 国税専門官/財務専門官
- 裁判所事務官
具体的に見ていきましょう。
国家一般職
配点比率は以下の通り。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 6/9 | 1/9 | 2/9 |
論文試験も筆記試験の一種だと考えると、7/9が筆記試験の配点になっています。
ほとんど筆記試験で合否が決まっているようなものです。
実際、私は、択一試験の点数で104点(傾斜あり)をとることができ、面接はC評価(普通)でしたが、10番台で最終合格できました。
面接は普通でも上位合格です。
それは、筆記試験で上位にくいこむことができたらからです。
国税専門官/財務専門官
配点比率は以下の通り。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 5/9 | 2/9 | 2/9 |
これも、国家一般職と同様です。
冷静に見ると、筆記の配点が高すぎますよね。
私は、財務専門官を受験して、総合順位はわりと上位で最終合格しました。
順位がよかったこともあって、別の管轄から面接に来てほしいという電話がかかってきました。
上位で合格していると、他の管轄から呼ばれる可能性もあります。
裁判所事務官
配点比率は以下の通り。
択一試験 | 論文 | 面接 | |
配点比率 | 4/10 | 2/10 | 4/10 |
面接の配点が大きいと言われる裁判所事務官ですが、面接の配点比率は4割です。
まだまだ筆記試験の配点の方が大きいですよね。
私は、択一試験で54点をとることができ、面接はB評価で、一桁合格できました。
54点という割と高い点数があったので、上位合格に結び付きました。
私の友人は、択一試験で私より得点が高く、面接がC評価でしたが、20番台で合格していました。
面接がC評価であるのに、上位合格していますよね。
やっぱり筆記の点数がいいからです。
※ちなみにこの友人は裁判所以外で内定をとることができていません。面接がかなり下手だったんで・・・
内定がほしいなら筆記試験で妥協しないことが重要
上で紹介した内容からわかることは、面接が普通の評価でも、筆記試験で上位に食い込むことができれば、合格することは可能だということです。
つまり、筆記試験を妥協せずに頑張れば、どこかしらから内定をもらえる可能性が高まるということです。
この事実を知った公務員浪人生がすべきことはたった一つです。
筆記試験でとにかく上位を目指す
内定が欲しいのであれば、とにかく妥協せずに勉強しましょう。
ちなみに、妥協しないとは捨て科目を作らないことです。
すべての科目を網羅的に勉強し、得点率を高めることができれば、筆記試験は上位に入れます。
公務員試験は難しい試験ではなく、ただただ範囲が広い試験であって、そこに難しさを感じるだけです。
とくに深い知識が求められるわけではありません。
ですので、誰でも捨て科目を作ることなく勉強すれば、確実に筆記試験は上位で通過できます。
多くの人が筆記試験で捨て科目を作っているなかで全ての科目を勉強していれば当然上位合格ですよね。
公務員浪人をする人が不安を払拭する方法は筆記試験対策にあると言っても過言ではありません。
公務員試験浪人生がすべきこと:面接対策を早めかつ入念にする
これは、一回目の受験であろうと、二回目の受験あろうと一緒です。
公務員試験を受験する人は筆記試験に集中しすぎて、面接試験をおろそかにする傾向があります。
志望動機、自己分析、官庁研究などを、筆記試験が終わったあとに行うのでは遅いです。
筆記試験対策の合間に、少しずつ行いましょう!
そして、この面接対策は高評価をもらうために行ってはいけません。
C評価、つまり普通の評価以上を貰えるように練習すればいいんです。
面接は相性もあるので完璧に対策をしようとしてはきりがないですからね。
筆記試験で上位に食い込む努力をしていれば、面接は普通の評価でも内定が出ます。
まとめ:公務員試験浪人でも余裕で内定はとれます
今回紹介した内容は基本的なことなので、裏技的なものを期待していた人には合わない内容だったかもしれません。
ただ、公務員試験は、筆記試験を誰よりも頑張り、面接試験は普通の評価を得ることができれば、誰でも合格できる試験です。
上でも私や友人の例を紹介しましたとおり、これは事実です。
もう一年筆記試験を誰よりも頑張り、同時に面接対策も並行して行える覚悟がある人は必ず合格します。
公務員浪人である事実を不安に思うのではなく、やるべきことをしっかりと理解して行動してほしいと思います。