公務員試験勉強っていつから始めたらいいの?
漠然と勉強量が多いことは知っているけど、色々な情報があってわからないなぁ。
具体的なアドバイスを知りたい
今回はこの悩みをスッキリ解消します!
この記事で知れること
  • 公務員試験に合格するために必要な勉強時間と期間
  • 公務員試験の勉強は早く始めてもいいのか?
  • 公務員試験の勉強はいつから何を勉強すべきか
  • 最短で筆記試験に合格するためにすべきこと
本記事の執筆者
✔ 元裁判所書記官・県庁職員   
✔ 裁判所事務官一桁台合格    
✔ 国家一般職10番台合格      
✔ 地元以外の自治体へ転職    
✔ ノンゼミノンサーで面接弱者  

「一年前からで大丈夫」「半年で合格できるよ」「二年間は勉強したら確実に合格できる」

公務員試験の勉強をいつから始めるのか。

ネットを見ると色々な意見があって悩みますよね。

そんな公務員試験の勉強開始時期について、二度公務員試験を受験した経験を基に具体的に解説します。

人それぞれの状況は異なるので、色々なパターン別に紹介しているので、自分の最適なスタート時期がわかるような内容にしました。

この記事から最適な勉強開始時期を学んで、いいスタートダッシュを切りましょう!

公務員試験の勉強はいつから始めるべき?:最適な期間は一年間

公務員試験は、一年間勉強すれば誰でも合格可能です。

具体的に、国家公務員(本試験は5月)を目指す人であれば、一年前の5月から勉強を始めましょう!

では、一年前がなぜ最適かということについて解説します。

一年間勉強すべきなのは、とりあえず公務員になりたい人や国家公務員になりたい人です。
市役所専願の人はもう少し短めです。

公務員試験合格に必要な勉強時間は1000時間以上

公務員試験に合格するために必要な勉強時間を知れば、一年間がなぜ最適な期間なのかがわかります。

公務員試験に合格するために必要な勉強時間は最低でも1000時間以上です。

なぜ1000時間は最低でも必要なのか。

予備校のカリキュラムを見るとわかります。

以下は最大手公務員予備校であるTACのスタンダードなコースのカリキュラム。

(引用元)資格の学校TAC

全224回の講義を受ける必要があります。

この講義一回の授業時間は約3時間。

それに復習を各3時間追加するとします。

224回(講義数)×3時間(講義時間)=672時間

672時間×2回(復習)=1344時間

一つずつ講義を消化し、それぞれの講義で同じ時間復習するとすれば、1344時間かかります。

(224回の講義の中には、面接や官庁訪問の講義などがあり全てが勉強に関する講義ではありませんが。)

少しの誤差はありますが、公務員予備校で真面目に勉強すれば、最低でも1000時間以上の勉強時間が必要なことがわかりますよね。

TACは公務員予備校界で最も多くの合格者を輩出しています。
その予備校の一番スタンダードなカリキュラムだということから、1000時間という数字に信頼性はありますね。

一年前からだと余裕を持って勉強できる

仮に1000時間勉強するとすれば、一年間勉強するなら、一日3~4時間勉強すればいいのか。

そういうことですね。

試験直前期になればもう少し長く勉強すると思うので、一年前から始めれば余裕をもって1000時間という最低ラインを越えることが可能です。

もしこれが、半年という期間であるならば。

1000時間÷180日≒6時間

毎日6時間の勉強が必要となります。

バイトをしていたり、働いていたりと、公務員を目指す人もそこまで暇ではないと思います。

毎日6時間勉強するのは疲れるので、余裕を持ってもっと早くから勉強をすべきなんです。

また、TACのライバル校であるLECも公式の見解として、「どのくらい勉強すべきですか」という質問に対して、以下のように答えています。

試験によって異なります。

一般的には、国家総合職レベルでは10~15ヶ月、地方上級・国家一般職レベルでは7~12ヶ月、教養試験のみの市役所、警察官・消防官レベルでは4~10ヶ月、高卒公務員では4~10ヶ月ほどの勉強期間を考えておくと良いでしょう。

しかしもちろん、これよりももっと短い期間で合格する人もいます。

引用元:LEC公式サイト
合格に必要な勉強時間や予備校が長年集めたデータから判断すると、「いつから勉強すべき?」という問いに対しては、「一年間」というのが最適な答えになることがわかりますよね!

市役所専願・社会人経験者枠なら短めでもオッケー

以上の話は、「とにかく公務員になりたい人(国家公務員の併願を考えている人)」や「国家公務員になりたい人」向けの話です。

多くの大学生は、国家公務員の試験を受験すると思うので、一年間勉強しましょう。

でも、教養試験のみを課される市役所を受験する人は、一年間も勉強する必要はありません

これに該当するのは、社会人としてすでに働いている人や民間と公務員の就活を両立させたい人ですね。

教養試験のみだと、法律や経済などを深く学習しなくてもいいので、勉強時間が少なくなります。

SPIと論文と面接だけの社会人経験者枠を受験する人はより短くて大丈夫です。
私は2ヶ月ほどの準備機関で合格しました。

こんな感じで、受験先によって勉強開始時期が異なるので、勉強開始前にどこで働きたいのか決めておきましょう!

公務員試験の勉強はいつから始めるべき?:早くからしたほうが有利なのか

確実に公務員になりたいから、一年前以上から勉強をスタートしたいんだけどな・・・

大学生なら、1年生や2年生から勉強を始めてもいいのか?ということですね。

結論から言うと、一年以上前から勉強するメリットはほぼありません

理由は次の通りです。

早めから公務員試験対策をしなくてもいい理由
  • 勉強の中だるみが確実に発生する
  • 記憶をキープするのは大変
  • 面接で不利になる可能性がある

早く勉強を始めなくても良い理由①:勉強の中だるみが発生する

ゴールが先過ぎると確実に勉強のなかだるみが発生します。

勉強のなかだるみが発生するのは、公務員試験が勉強時間をかければかけるほど伸びる試験ではないからです。

公務員試験は出題範囲がある程度決まっていて、その範囲内のことをしっかりと理解していれば合格できます。

難しい問題が解けるから有利になるわけではありません

(難しい問題が解けたとしても、点数が数点伸びるだけです。)

基本をおさえとけは、必ず合格できます。

そのため、ある程度勉強すれば伸びしろがなくなり、勉強に力が入らなくなります。

一年という期限をきって、集中して勉強するのが最も効率が良いんです。

早く勉強を始めなくてもいい理由②:記憶が本試験までもたない

公務員試験で求められるのは暗記力です。

字頭の良さは必要ではありません。

30科目ほどありますが、数的処理や文章理解など数科目を除けば、ほとんどの科目は暗記するだけです。

知っていないと解けない問題ばかりなんですね、公務員試験は。

暗記だからこそ、早めから勉強する必要はありません。

どんどん忘れてしまうので。

暗記力がものをいう試験ですので、長期間勉強する必要はありません。

早く勉強を始めなくてもいい理由③:面接で不利になるかもしれない

勉強ばかりするのではなく、面接対策として色々な経験をしていた方がいいです。

というのも、最近の公務員試験の流れとして、面接試験の点数を重視する流れがあるからです。

地方自治体によっては、筆記試験の点数をリセットするところまでありますからね。

確かに勉強を頑張って筆記試験で高得点を取ることも大事です。

高得点を取ることで合格する可能性が高まるから。

でも、高得点を取るのは一年前からでも全然可能です

先ほども言ったように、公務員試験は出題範囲が決まっており、その範囲内のこと全てを覚えることが出来れば、誰でも高得点をとれるからです。

実際に、私自身も、中堅私立大学の経済学部でしたが、一年間の勉強だけで、以下の得点をとって上位合格出来ました。

裁判所事務官

筆記試験54点⇒一桁台で最終合格

国家一般職

筆記試験104点⇒10番台で最終合格

一年間しっかりと勉強すれば、合格はもとより、上位で合格することも可能です。

大学生のうちの貴重な時間を勉強に費やすのはかなりもったいないです。
特別な経験をする必要はありませんが、勉強以外で様々なことにチャレンジしておきましょう!

それでも早くから勉強したい人がすべきこと

「公務員試験の勉強はいつから?」に対して、早くからすべきはないっていうのは鉄板の回答だからわかってるよ。
でも、絶対に公務員になりたいから、早くからコツコツと勉強しておきたいなぁ

そう考える人は、暗記が必要な知識系の科目ではなく、知能系の科目の勉強を暇なときに勉強しておけばいいでしょう。

知能系の中でも、数的処理や判断推理、資料解釈などは、早めに勉強しておいても損はありません。

これらの科目は、公務員試験の中でも配点割合が高く、難しいからですね。

早めから勉強しておくと、ライバルと差をつけることができます。

ただし、毎日がっつりと勉強する必要はありません。
土日の暇なときなどに、数時間程度勉強しておけばいいでしょう!

大学1年生や2年生が公務員になるためにすべきことについては、以下の記事で詳しく紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

大学1年生や2年生のうちにやるべきこと!大学生が国家・地方公務員になるはこれをすべき

公務員試験は何をいつから勉強すればいいの?

一年前から、どんな科目をいつから勉強すべきなのかな?

まず手につけるべき科目は、どこの試験でも出題されて、配点割合の高い科目です。

それは以下の三つです。

  • 数的処理
  • 民法
  • 経済学

この三つは非常に論点が広く、勉強に時間がかかります。

この三つの科目に対する苦手意識をなくすことができれば、公務員試験の合格にグッと近づきます!

その他の勉強スケジュールは、【公務員試験】上位合格者の一年間の勉強スケジュール!いつから何をするべきかまとめましたで解説しているので、参考にしてください。

短期間勉強で公務員試験に合格したい人がすべきこと

勉強をいつからすべきか調べてみたけど、次の試験まで一年間も時間がないんだよね・・・
勉強をいつからすべきか調べてみたら、どのサイトも一年間をすすめてくるなぁ
正直、公務員試験のために一年間も勉強したくないよ・・・

このように考える人もいますよね。

一年間よりも短い期間で勉強しなければならない人やしたい人も当然いると思います。

一年よりも短い期間の勉強で公務員になりたい人は、必ず公務員予備校に通うべきです。

そして、予備校の授業をDVDで受講し、倍速で講義を処理していきましょう!

よほど勉強が得意でない限り、1000時間という勉強時間は必ず必要になってきます。

ただ、予備校のDVD講義を受講し、倍速で授業を消化することができれば、勉強時間を短縮できます。

短い期間の勉強で公務員になりたい人は、この方法が一番手っ取り早いです。

さらに、公務員予備校に通うメリットは他にもあります。

公務員試験対策のプロが、人に合わせた勉強スケジュールや勉強プランを組み立ててくれることです。

独学なら、自分は何を勉強すべきで、何を勉強すべきでないかの判断はつきませんよね。

公務員予備校で講師に相談すれば、長年の経験から、自分に合わせた勉強プランを練ってくれます。

そのプランに沿って、倍速で授業を消化すれば、最短で公務員試験の一次試験を突破することが可能です。

公務員試験を始めて受験する人が、短い勉強スケジュールを組むのは至難の業です。
公務員試験の専門家である予備校の講師に頼るのがベストです。

まとめ:確実に合格したいなら一年間勉強すべき

公務員試験は、早くから勉強しても、遅くから勉強しても、合格することは可能です。

ただ、総合的に考えて、一年間勉強するのが最適なだけですね。

公務員試験の勉強時間はトータル1000時間以上は必要です。

この1000時間というのを基準に、自分に合わせた勉強スケジュールを立てることができれば、それで十分です。

ただ、その勉強スケジュールを立てるのが難しいです。

個人的には、スケジュール管理はプロに任せておくのが安心なので、よほど自信がある人でない限りは公務員予備校へ通うことをおすすめします。

公務員予備校については以下の記事を読んでもらえれば、大まかに理解できると思います。

公務員予備校へ行くべきか独学にすべきか?通う9のメリットと3のデメリット!

【おすすめの公務員予備校】本当の選び方!費用や合格実績だけで選ぶのは危ないです

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