・そもそも全然思いつかない
・一応作れたけど説得力がないなぁ
・どこでも使いまわせそうな志望動機しか思いつかない
どうしたらいいんだろう?
公務員の志望動機はこれから紹介することを意識することができれば説得力が増します
① 志望動機が薄っぺらく感じてしまう理由を分析
⇩
② 「説得力ある志望動機」を作るために必要な要素を解説
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③ ②に基づいて「説得力ある志望動機」を作るための2ステップを紹介
今回は、説得力ある公務員の志望動機を書くためのヒントを授けたいと思います。
説得力のある志望動機とは、簡単に言うと、「自分の経験」から「やってみたい仕事」を語れている志望動機です。
でも、今回紹介する内容を読んでもらえれば、例文を調べることなく自分オリジナルの志望動機を作成することができます!
以下で詳しく説明します。
志望動機の土台は
自己分析
自己分析ができていないと、説得力ある志望動機は作れません。
自己分析に客観性を与えてくれるのが「自己分析ツール」です。
時間が無くても簡単にトライできるので、暇が出来たときにやっておきましょう!
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説得力ない公務員の志望動機を作ってしまう2つの理由
- 自分がやってみたい仕事や取組みなどを明確にできていないから
- 「自分」と「やってみたいこと」が紐づけできていないから
志望動機が薄っぺらい理由はこの二つにあると思います。
一度、皆さんの頭の中にある志望動機を思い浮かべてください。
薄っぺらいと感じるのは、このどちらか、又は両方が抜けているからです。
公務員の志望動機が薄っぺらい理由1:やってみたい仕事などを明確にできていない
仕事内容や政策などを調べることは説得力ある志望動機を語るための大前提
まず考えられるのが、自分がその官公庁で何をやってみたいのか志望動機の中で明確になっていないことです。
「地域貢献がしたいです」
「経済を活性化したいです」
「生まれ育った町が好きでここで働きたいからです」
志望動機にこんな感じのことが入っていたらどうですか?
漠然としていますよね。
どうしてその官公庁で働きたいかが明確になっていませんよね。
面接官に「公務員ならどこでもいいんじゃない?」と思わせてはいけません。
志望動機を説得力あるものにするには、まず、自分がやってみたい仕事内容や取組みを入れましょう。
「この〇〇県(〇〇庁)で××という取り組み(政策)を行いたい」というほうが、志望度の高さを示すことができ、説得力が増すのは想像に難くないと思います。
でも、やってみたい仕事とか思いつかないけど、なんでもいいの?
基本的になんでも大丈夫ですが、次のことに気を付けてもらいたいと思います。
ここで言う「やってみたい仕事」は、自分が本当にやりたい仕事でなくても大丈夫です。
【理由2】でも言いますが、「やってみたい仕事」というのは、今までの「自分の経験」と結びつけられるものであることが重要です。
つまり、なぜその仕事をやってみたいのかを、自分の経験から論理的に説明することができるものを、やってみたい仕事として志望動機で語るべきなのです。
たとえば、今まで教育関係の仕事に携わっていたのであれば、やってみたい仕事や取り組みは教育関係のことがいいんです。
これは、教育関係で働いていた経験を基にして、志望動機を語ることができるからです。
たとえ、教育関係のことをやってみたいと一ミリでも思っていないとしても、教育関係の業務をやってみたいというべきです。
公務員の志望動機が薄っぺらい理由2:「自分」と「やってみたいこと」が紐づけできていない
自分が持っているもの(今までの経験や自分の強みなどで志望先の官公庁と関連するもの)を起点として、やってみたいことを語ることが志望動機作りでは一番重要
次に、「自分」と「やってみたいこと」が紐づけできていないという原因です。
やってみたい仕事などを見つけられたら、それを「自分が持っているもの」と紐づけして、志望動機を強くする必要があります。
これが一番重要です。
先ほども言ったように、志望する官公庁の仕事内容や政策などを調べ、自分がやってみたい仕事や取り組みを志望動機の中で語ることは、志望動機を説得力あるものにするために基本的なことです。
でも、いくら自分のやってみたい仕事内容や政策、取り組みなどを志望動機で語ったとしても、まだまだ説得力はありません。
「なぜその仕事がしたいの?」
「他の官公庁でもできるんじゃないの?」
のような質問に答えられて初めて説得力ある志望動機になるからです。
やってみたいことだけで志望動機を作っていても、それらの質問に耐えられる力がないのです。
いわば、一本の木が支えなしに立っている状態です。
いろんな角度から突っ込みに堪えられずに、簡単に倒れてしまう状態にあります。
そこで、いろいろな角度からの突っ込みに耐えられるように、自分がやってみたい仕事を幹として作成した志望動機を、何かで支えてあげる必要があります。
何で支えるのかというと、それが「自分」だというわけです。
自分の経験などからなぜやってみたいのかを明確に語ることができれば良いというわけです。
詳しくは以下で説明します。
説得力ある公務員の志望動機=自分とやってみたい仕事が紐づけられている志望動機
納得される志望動機とは、「自分」と「やってみたいこと」を結びつけられている志望動機
なぜ「自分」と「やってみたいこと」を紐づけることが必要なのか
どんな角度の質問にも答えることができるから
自分の経験から公務員としてやってみたい仕事内容を語ることができれば、面接官を納得させることができます。
これは想像できますよね。
例えば次のような志望動機はどうでしょうか・
「民間企業で教育関係の仕事をしている中で、〇〇という課題を見つけて、その課題を解決するために(又は、〇〇という課題解決に先進的に取り組んでいる)××市で働きたい」
「どうしてやってみたいの?」
「なぜこの官公庁でやりたいの?」
「民間では無理なの?」
面接官はこのような質問することで、その志望動機の強さを確かめ、受験生の志望度は本当に高いのかを知ろうとしています。
そして、それらの質問に答えるために有効なのかが、「自分」と「やってみたいこと」を紐づけるということです。
なぜなら、紐づけていると、どんな質問が来ても、「自分」というものに立ち返って返答するだけでいいからです。
よく言われる面接の軸を、志望動機にも作るイメージです。
どんな質問が来ても、やってみたいことを「自分の持っているもの」と紐づけしておくと、「私は〇〇という経験から〇〇と考えたので」みたいな感じで答えることができるのです。
やってみたいことと紐づける「自分」とはなんなのか
自分がアピールできるものであればなんでもいいが、やってみたい仕事と結び付けることができる「過去の経験」が望ましい
これはどんなものでも大丈夫です。
例えば次のような感じです。
- 学生生活で力を入れた経験
- 今の職場での経験や思ったこと
- 自分の強み
- 日常生活で感じたこと
一つ、注意なのが、ありふれたものでないほうがいいです。
例えば、自分の性格は真面目だからとか、粘り強いからだとか、リーダーシップがあるからだ、とかです。
こんなものは誰でもいえるからです。
これらを軸にしてその官公庁でやってみたいことを言っても、面接官には響きませんし、説得力ある志望動機にはなりません。
お勧めなのは、自分がやってみたいこと(仕事や政策や取組み)と関連づいた過去のエピソードです。
先ほどのからの例で言えば、教育関係の仕事に携わってみたいということを志望動機で言うならば、紐づけるエピソードは教育関係のエピソードが望ましいというわけです。
公務員の志望動機の具体例を示して詳しく解説
そうですよね。具体例で説明します。
例えば、経済産業省を目指している人が、以下の志望動機を言ったとします。
(今思いついたものなので、内容の正確性についてはご容赦ください。)
今までの説明を基に、この志望動機を分解してみると以下のようになります。
「自分が持っているもの」=バイクで日本一周をした過去
「やってみたい仕事」=全国の商店街の活性化
この二つをうまく結びつけています
経験とそこから感じたことを軸に、その官公庁でやってみたいことを言っているので、志望動機としては説得力のあるものになっていると思います。
興味をそそられる内容でもあるので、自分が面接官なら、この志望動機を怪しむことなく、期待をもって色んな質問をしたくなりますよね。
さらに、自分の具体的な経験と感じたことをやってみたい仕事と結びつけているので、どんな質問にも対応できます。
例えば、こんな感じです。
これに対しては、
みたいな感じで答えられると思います。
まぁ、この返答が良いかどうかは置いといて、自分の過去の経験から志望動機を語ることができれば、どんな質問に対してもその過去の経験から語れば一貫性がある返答ができるので説得力があります。
このように、やってみたいことを自分の持っているものと紐づけて語ることで、どんな質問に対しても対応することができます。
今までの説明をもとに、地方公務員と裁判所事務官の志望動機の作り方を具体的に説明しています。
合格したときの具体的な志望動機の例も載せているので、ぜひ参考にしてください。
納得される志望動機を書くための2ステップ
ここまでをまとめると、納得される志望動機に必要な要素は次の2つです。
- 公務員として取り組みたい仕事内容
- 公務員と深く結びつく経験
この2つを探し出して、志望動機を作っていきます。
要は、公務員と結び付けられるような自分の経験をもとにして、公務員として取り組みたい仕事内容を志望動機で説明するということです。
そのためには、①自治体研究と②自己分析が重要となりますよね。
以下で、具体的な方法について説明します。
志望動機で使えそうな「公務員との接点」を探す
まず最初にすべきなのが、「公務員との接点」を探すことです。
これを探すことで、公務員を目指したきっかけや公務員として働きたい理由を明確に説明することができます。
「公務員との接点」とは、先ほどから繰り返し言っているように、自分の過去の経験であり、オリジナリティーのあるものを探してください。
ここが結構難しいと思います。
自分史を作るなど自己分析をするなかで、公務員とつなげられそうな経験を探すしか方法はありませんね。
自己分析の方法は以下の記事が参考になります。
参考:【勉強で忙しい人へ】時短でできる公務員試験の自己分析の方法を紹介!【最適な時期も】
そんなこと何一つないよっていう方は、話を盛るか、作り上げるしかないですね。
これは最終手段ですが、なければやりましょう。
その場合は、嘘をつくよりかは、盛るほうが得策です。
ここでいう盛るとは、先のバイクの例でいうと、バイク旅行は好きでやっているが、全国一周はしていないし、商店街を盛り上げたいとも思っていないけど、志望動機として語るために盛るということです。
公務員との接点を見つけることで、公務員をめざすきっかけを説明出来るので、志望動機の起点をつくることができます!
仕事内容や政策(できればその官公庁ならではの内容)を調べる
次に、志望先の仕事内容をしっかりと調べます。
志望動機で使えそうな「自分が取り組んだみたい仕事内容や政策」を見つけるというわけです。
調べる方法としては、次のような方法が考えられます。
- ホームページ
- 新聞
- 説明会
基本はホームページをくまなく調べる方法でいいと思います。
今の時代、どこの自治体でも「今後の政策方針」みたいなものを発表しているので、それをまずはちぇっくしましょう。
さらに、説明会に参加することができればなおよいです。
説明会では、その官公庁ならではの取り組みや政策をアピールしていて、その官公庁独自の内容を簡単に調べることができるからです。
そして、調べる際には、志望する官公庁独自の取り組みを調べることに重点を置くことです。
例えば、税の徴収やアバウトな観光政策などはどこでもできますよね。
それを志望動機で言ったとしても、先ほどから繰り返して言っているように、「他の官公庁でもいいでしょ」という疑問が面接官によぎってしまいます。
面接官にそう思われる可能性をなるべく下げるためにも、独自の政策や取組みなどを志望動機に入れる方がいいでしょう。
さらに加えて、新聞やニュースアプリを使って最新の情報を集めていました。
面接でも使える最新の情報を手に入れられたので、色々な情報収集をしていてよかったですね。
自治体研究の基本の方法は、その官公庁のHPから事業計画などの資料を探しだすことです。
ただ、これがかなり面倒なので、官公庁の情報をバチっと検索したい人は、次の二つの方法を利用してみるのもありですね!
ネットニュースだと自分の好きな情報を集めてしまって、情報が偏ってしまうことがあります。
新聞だと偏ることなく、日本の問題点や各自治体の政策例など幅広く情報を集めることができますよね。
新聞なんてとってないという人は、「朝日新聞デジタル」が安くておすすめ。
大手新聞社の中で唯一「就活割」というものをやっていて、就活生ならほぼ半額の2000円で読むことができます。
一年分の過去記事検索もできるので、調べたい分野について直近一年の最新情報を集めることができますよ!
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各都道府県の地域密着ニュースをまとめてみれるので、志望動機で使えそうな情報を簡単に集められます。
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まとめ
自分がもっているもの(たとえば過去の経験)から、自分がその官公庁でやってみたいことを語ると説得力ある志望動機になることをわかってもらえたと思います。
自分の経験などから、自分がその官公庁でやってみたい仕事内容を語ることができれば、どんな質問に対しても答えることができ、面接官を納得させることができます。
そして、この志望動機を作り上げる前提として大事なことは、自分をよく知り、志望先の仕事内容もよく知ることです。
つまり、就活の定番である自己分析と業界研究が大切だということです。
なんとなく漠然と志望動機を作成するのではなく、ぜひとも、今回の内容を参考にして志望動機を作成してほしいと思います。