公務員からの転職って難しいそうだから不安だ、
- 公務員からの転職でおすすめの転職先
- 公務員からの転職を成功させる方法
元書記官、現県庁職員。
書記官時代、転職エージェントを活用して、民間企業への転職活動を本格的に行っていました。
また、二か所で公務員として働く中で民間企業への転職者に話を聞いていきました。
公務員からの転職ってまだまだ少数派なので、そもそも相談できる人が少ないし、転職先でどこがいいのかも未知ですよね。
だから、公務員からの転職に一歩踏み出せない人も多いはず。
そこで、そんな人のために、公務員から転職するときのおすすめ転職先を紹介します。
さらに、公務員からの転職を成功させるための方法についても解説します。
この記事を読めば、公務員からの転職活動をするためのイメージをつかむことができるので、人生を変えるための一歩を踏み出せるようになります!
目次
実はみんな辞めたい?公務員からの転職は増加している
公務員の登録者数(教師や警察官など除く)が2019年10~12月期に前年同期より22%増えた転職サイトも。転職市場の活況や長時間労働を背景に、公務員の民間への流出が増えています。
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) March 15, 2020
▶転職希望の公務員が急増 外資やITへ流れる20代https://t.co/33ETXo7DCu pic.twitter.com/EKvoKhrbvj
上記ツイートでもわかるように、転職サイトへ登録する公務員の数は増加傾向にあります。
一年間で22%も増えたサイトもあるんだとか。
また、若手男性官僚の7人に1人が数年内に辞職の意識を持っていることや、国家公務員一般職に向けたアンケートでは将来イメージに否定的な評価が増えたとの結果も出ています。
公務員は安定しているので、民間よりは辞職率は低いですが、潜在的に転職したいと考えている公務員は実は多いのかもしれませんね。
公務員から転職する理由
二か所で公務員として働いた経験の中で、結構な数の公務員を辞める人と出会いました。
その人たちが言っていた転職理由は次の3つです。
- どうせやるならやりがいのある仕事をしたい
- どうせ激務なら給料の良い仕事をしたい
- 頑張ったら評価される仕事をしたい
理由①:どうせならやりがいのある仕事をしたい
一番多い理由は、「少しでもやりがいを感じられる仕事をしたい」という理由です。
公務員の仕事は、公益のために仕事をしていて、やりがいを感じる仕事。
公務員になる前は、みんなそう思って入庁します。
ただ、ほとんどの業務が、担当者にとって仕事の影響や効果が目にみえないことが多いですよね。
目の前の雑件業務に日々追われて、何のために誰のために仕事をしているのかわからなくなります。
さらに、国民のため市民のために仕事を頑張っているのに、どうしようもないクレームを永遠と聞かされて、挙句の果てには「もっと働け」と言われることも・・・。
余計に仕事に意味を見失う人が多いみたいです。
理由②:どうせ激務なら給料が高い仕事がいい
公務員はゆるゆるだと言われていますが、それは昔の話。
今は人員が削減されているのに行政に対するニーズは高まり、公務員一人に対する業務量は大幅に増えています。
激務な部署に配属されると、毎日帰りが深夜になることもざらです。
ただ、それはどこの職場でも同じ。激務な部署はどこにでもあって、転職した先でも激務な部署に配属される可能性もあります。
それでも、転職しようとするのは、同じ激務でも給料が高いところで働きたいと思うからです。
世の中の風潮的に、公務員の給料は下がることはあっても上がることはありません。
そんな職場で精神をすり減らして働くんだったら、待遇の良い職場への転職を考えるのは当然です。
理由③:努力が評価される職場で働きたい
公務員は給料が横並びです。
どれだけ頑張って働いても、給料やボーナスがちょっとだけ上がるぐらいです。
もっと悪く言えば、正当に評価されるのは良い職場であって、正当に評価されないことなんてざらにあります。
私の過去の職場の例でいうと・・・
ネットサーフィンをよくする退職前の職員の方がいました。
仕事を多くこなしている私よりも当然給料が高いんですよね。
なんかやるせない気持ちになったのを明確に覚えています。
年功序列で給料が高くなるのはメリットもありますが、若手職員からすると意欲が失われるシステムですよね。
そりゃそうですよね。
【厳選】公務員からのおすすめ転職先
公務員から転職するとなれば、多くの人が未経験の業界へ足を踏み入れることになります。
そこで、未経験でも転職しやすい職種に焦点をあてて、やりがいや働き方が魅力的なおすすめ転職先を紹介します。
具体的には次の3つです。
- ITやWeb系業界
- 営業職
- 団体職員や特殊会社
簡単に解説します。
ITやWeb系業界
ITやWeb業界は、未経験でも転職は可能です。
というのも、慢性的に人手が足りていない状況だから。
人手が足りていないので、未経験でもポテンシャルややる気があれば歓迎されるそう。
しかも、ITやWEB系はこれから伸びしろしかない業界なので、公務員と同様に安定して働ける職種となります。
ただ、プログラマやデザイナーなどは専門知識が必要なので転職は難しいでしょう。
一方で、WEB業界で言えば、企画や営業をする職種や分析して集客を行うマーケターなどの職種は未経験でも対応できます。
公務員のきちっとした働き方が苦手だった人は、この業界の働き方に魅力を感じるのではないでしょうか。
営業職
公務員から最も転職しやすいのが営業職です。
色々なジャンルの営業職がありますが、特別なスキルや知識がなくても成り立つものが多いからです。
仕事をしながら学べるので、未経験から始める人が多い職種ですね。
コミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルに自信がある人は、営業職はまさに転職となるでしょう。
団体職員や特殊会社
「いきなり営利を追求する民間企業に飛び込むのはちょっと」と考えている人は、団体職員や特殊会社への転職もありですね。
団体職員とは独立行政法人や学校法人などで営利目的で運営されていない会社のこと。
公務員と目的が似た会社であるため、違和感なく転職できますよね。
また、特殊会社とは、特定の目的のために設立される会社のこと。
こちらも公益のためにする仕事が多く、元は国営だった会社もあるので、会社内の雰囲気が公務員と似ていることが多いですね。
公務員からの転職を成功させる方法
公務員におすすめの転職先を紹介しましたが、もちろん上記以外に転職先は無数にあります。
選び方としては、自分が興味や関心をもっている職種を選ぶのがベストです。
ただ、現時点で特に何もない人は、かなり悩んでしまうことだと思います。
そんな人のために、転職エージェントを利用していた経験にもとづいて、公務員からの転職で失敗しない方法を紹介します。
公務員の転職は早めに動いた方が良い
まずは、転職活動を始める時期ですが、結論はただひとつです。
公務員から転職するならば、できる限り早く行動すべきです。
ある程度経験を積んでからと考えるのはやめましょう。
というのも、エージェントの話によると、公務員として長年勤務すると公務員としての働き方が身についてしまって、民間企業からは煙たがられるそう。
豊富な経験よりも、お堅い働き方を自然と身に着けてしまっているんですね。
一方で、20代だと民間企業から歓迎されるそうです。
公務員として働く時間が短いと、社会人としての基本的なマナーを身に着けているけど、公務員に染まりきっていないからですね。
これから柔軟に働いてくれるポイテンシャルがあるので、歓迎されるみたいです。
罪悪感は感じますが、自分の人生のために、思い立ったらすぐに行動しましょう!
公務員はポテンシャルがあると思われている
公務員からの転職は難しそうだよね。
確かに、公務員からの転職活動は難しいイメージがありますよね。
これも年齢の話と同じになりますが、若いとそこまで難しくありません。
というのも、公務員はポテンシャルがあると思われることが多いからだそうです。
公務員が評価されるポイントは次の通り。
- 高学歴
- 字頭のよさ
- ロジカルシンキング
- コミュニケーション能力
難しい試験に合格して公務員になっているため、字頭の良さは評価されます。
また、仕事では論理的に考える能力、いわゆる「ロジカルシンキング」が磨かれていますよね。
住民や議員、関係団体への交渉や上司に対する説明をすることが多いので、コミュニケーション能力も磨かれています。
転職エージェントを利用して相談と情報収集を並行して行う
ここまでいろいろと説明しましたが、やはり一人で悩んでいても解決しません。
ですので、就職エージェントに登録して、転職活動のプロに相談しましょう。
転職エージェントでできることは次の通りです。
- 転職活動の相談ができる
- 優良な企業を紹介してくれる
- 書類選考通過確率が上がる
- 企業との連絡調整をしてくれる
初めての転職は当然不安になりますし、公務員からの転職となれば民間の就活経験がない人も多くてより不安になりますよね。
そんな右も左もわからない状態では、転職活動を成功させることは難しいです。
転職エージェントでは、今後のキャリアの相談はもちろん、履歴書の添削や希望に合わせた企業の紹介など、転職活動が円滑に進めるようにフォローをしてくれます。
公務員からの転職希望者だからこそ、このような全面的にフォローをしてくれるサービスを利用すべきですね!
一人で悩んでないで、とにかく相談してみることで大きな第一歩を踏み出せますよ!
まとめ:転職のイメージを描けたら即行動を!
今回、公務員からのおすすめ転職先を紹介しましたが、正直人によりけりです。
結局は、自分が興味を持ったところへ転職するのが一番なんです。
なので、この記事で紹介した転職先も参考にしながら、自分に合った転職先を探してほしいと思います。
その際には、転職エージェントも上手に活用しながら、思い立ったその日から転職活動を進めていきましょう。
転職活動は早くから行動した人が成功するので、今日から行動し始めることをおすすめします!